介護福祉士

令和五年一月、35回目の国家試験があり、
介護福祉士を取得しました。

中医学の鍼灸院には
鍼灸学校の1年生より卒業後もお世話になって来ました。
介護業界に関わる様になったのは2年生からです。
ダブルワークですが、範囲を超えて身体の理解を求めに行きました。

介護実務としては以下の三種。
・重度訪問介護従事者
・介護施設職員
・機能訓練指導員

最初は重度訪問介護従事者から入りました。
障害者の方の居宅へ出向き、介助業務を行います。
鍼灸学生の頃に『閃く経絡』(注:1)を読んで
“発生学”に興味を持ちました。
身体障害の方と接する事で、
東洋医学に役立つ知見を得る事が出来るかもしれない。
ホスピタリティと共に学びの場としてチャレンジしました。

詳細は開かせませんが、
脳性麻痺3名の方からは経絡に共通点を見つけ、
流注の証明を強く感じました。
経穴に対する信用を強くした時でもあります。
以降、鍼灸治療に活かしております。

介護施設職員はサービス付き高齢者住宅です。
全介助の方も居られ介護度は高く、練度を要します。
まさに肺炎ウィルス蔓延の時期であり、
常勤の方々の苦労を間近に業務を行いました。

施設のご利用者様と日常生活を共にする事で、
生理的な変化は極めて身近です。
問診で伺うような、例えば”便”などは目前で照合できます。
年間通じて過ごすと、四季との同調も分かりやすい。
看取りなどの場合は、通常得られぬ様々を頂きました。

機能訓練指導員は
デイケアにて理学療法士の皆さんと取り組みます。
主にパーキンソンや片麻痺の方を担当する事が多いのですが、
患側と健側の違いを、肌で感じています。
“麻痺”の中に”健”もあり、虚中の実も然りか、と。
リハビリに、ヨガのメソッドを試しております。
理学療法の中に東洋医学の活用を考えます。

医療系の国家資格を得ている人で、
ヨガやタイマッサージ等の経験のある方は、
機能訓練指導員は貢献出来る場所だと思います。
歩行訓練や起立動作などの四肢体幹のトレーニングと共に、
可動域制限の緩和は機能向上に有益と考えます。

少年時代よりスポーツを楽しんでくる中で、
”クロストレーニング”(注:2)を学びました。
中医学を強固にする為、
他より俯瞰するのが僕にとっての学び方なのかもしれません。
山中やヨガの時間も東洋医学の学びの時ですが、その話は別の機会にて。

鍼灸業界とは異なる介護の世界で得られる全てを、
東洋医学の研究に活かしております。
身体の理解の為に、常識を限定せずに学びを進めてまいります。

令和五年三月廿七日
稲垣 英伸

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注:1 『閃く経絡』
    著者:ダニエル・キーオン 
    発行:日本の医道社
注:2 ”クロストレーニング”
    専門の強靭化の為に、他種に取り組むことで、
    補完やバランスの改善といった効果を期待にする練習法。

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