リハビリでの足底(パーダバンダ)の活用

以前は、施設で障害のある方や、病院での治療を完了されてもなおトレーニングが必要な方々を対象に、リハビリテーション(以降:リハビリ)も行っていました。

趣味のYogaを通じて得た、身体の使い方などを困っている方々へのアウトプットが、私のリハビリの特徴であったかもしれません。特に注力したのは足底への意識をもつこと。

【バンダに付いて】

Yogaにおいては、それぞれのポーズに必要な力を入れて引き締める作用をもちます。
それを”バンダ”といい、サンスクリット語では「ロック」や「弁」を表します。身体の部位とともに名称と繋げて呼びます。

《ムーラ・バンダ》
→”骨盤底筋”を意識的に引き締める。
《ウディヤナ・バンダ》
→”下腹部・腹横筋”を意識的に引き締める。
《ジャーランダラ・バンダ》
→”顎を引き寄せ喉元”を意識的に引き締める。 

その他様々あり、身体のバンダを使用してアーサナの実現に努めます。

手の平を意識するときは”ハスタ・バンダ”、足底の意識は”パーダ・バンダ”。
このパーダバンダの足底への意識づけをリハビリに流用していくというものです。

Hさん(関節リウマチ、両股関節障害、化膿性狭心症、化膿性関節炎など)へのリハビリとしては、足関節の可動域の向上と下肢筋力の強化としていました。
可動域の向上はマッサージやストレッチなどを加えますが、
足底の意識”パーダ・バンダ”を用いるのは、平行棒でのスクワットを行うとき。

【スクワットに付いて】

平行棒を握る際の立ち位置は少し離れて実施。懸垂のように腕で身体を引き上げる力をできるだけ排除するのが目的です。足底の意識を高める為に裸足が望ましいですが、汚れを嫌う方には靴下の状態でおこないます。

自身のYogaでも、バンダを使うことが関節の詰まりを開けていくよう感じることが多々ありました。歳を経てからのYogaでも、集中的におこなっていた時は身長が1㎝ほど伸びたこともあり、関節間へのゆとりを実感しました。

X脚状態で関節間にゆとりの無い方へのスクワットとして、足底を意識した筋力強化は大腿四頭筋にメインにするのではなく、足底から脚全体への力の入り方に違いを実感されていました。
それは、例えばタダーサナで、足底から登頂へ向かう力です。スクワットを補助しながら、足底の基礎から立ち上がり、上昇していく実感として経験上、想像がつきます。

【足底・パーダバンダ・湧泉】

酸素吸入の流量も確認しながらになりますが、脚への意識づけが健全であれば、負荷を増やしても比例的に可能と考えていました。ご自身でも、足底の踏み込む力に有効性を見出され、「これだけは継続していきたい。」との弁は心強く思いました。

今なお、継続して行われていることを切に願いうばかりです。
足底には少陰腎經の井木穴の”湧泉”があるのが面白く、Yogaの有効性を考える一つであります。
「押せば命の泉湧く。」

なお、当院におきましてはマッサージ等の手技療法は致しませんので、あしからず。

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