霊枢『五変篇 第四十六』より

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黄帝曰.一時遇風.同時得病.其病各異.願聞其故.
少兪曰.
善乎哉問.請論以比匠人.
匠人磨斧斤.砺刀.削斲材木.
木之陰陽.尚有堅脆.堅者不入.脆者皮弛.至其交節.而缺斤斧焉.
夫一木之中.堅脆不同.堅者則剛.脆者易傷.况其材木之不同.皮之厚薄.汁之多少.而各異耶.
夫木之蚤花.先生葉者.遇春霜烈風.則花落而葉萎.
久曝大旱.則脆木薄皮者.枝條汁少而葉萎.
久陰淫雨.則薄皮多汁者.皮潰而漉.
卒風暴起.則剛脆之木.枝折扤傷.秋霜疾風.則剛脆之木.根搖而葉落.
凡此五者.各有所傷.况於人乎.
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長いので、まとめます。
”黄帝”と”少兪”との問答方式です。
黄帝は「同じ原因なのにどうして病気が異なるのだ?」
と聞いたことに関しての少兪の返答です。

木も自然のものなので、枝や幹や葉ぶりなどそれぞれ異なります。
木々の症状の違いを述べる際に、
発生状態や個体差などの違いを考慮する必要がある事を述べられています。
末文
『~各有所傷.况於人乎.』
「各おの傷らるる所あり、ましてや人に於いてをや」
→それぞれの症状の原因や程度は同じではありません。
ましてや、人ならなおさらの事です。
類推法として個体差への注意が解かれています。
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【参考文献】
・『中医病因病機学』
・『黄帝内経 霊枢 下巻』
【画像】
『霊枢 在巻 1ー9』
所蔵:京都大学附属図書館
※本文の画像:P1とP153の2つの画像を張り合わせる。
◇京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/
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