第三回 東洋医学講座

「導くヨーギーやセラピストの為に一次救命処置より多面的・多角的な見識と、春から夏への養生を中医学的に考えます。」

① 「一時救命措置」に関して

「救命の講習は、人生のどこかで何回か受講しているはず」という社会的インフラを利用できると考えたところからです。

介護施設で、リハビリ職(機能訓練指導員)を行っていた際の、現実の一時救命措置を行った経験(令和4年の冬)より、当該施設にて独自の救命の講習を依頼されました。
プライベートでの講習会(令和5年の秋)ですので、独自性を強くしたいと考えました。対象は理学療法士・作業療法士・看護師・介護福祉士。

今回の「第三回 東洋医学講座」(令和8年の春)も、依然行った介護施設での講習会により情報を加え、健康医学に励む人達の参考になってくれればと考えました。

② 「養生」に関して

鍼にて療治を生業としているなかで、患者さんからの質問の一つが日々の養生です。

この令和8年4月5日という時期は、立春(2/4~)を過ぎて2ヶ月が経ち、春分(3/20~)を越えて日照の時間が大きく変わります。立夏(5/5~)までは残り1ヶ月というタイミング。桜がイメージする朗らかな季節とは違い、力強く陽氣が昇り続ける期間に応じた養生を一緒に考えていきます。

不定愁訴や慢性疾患などでこられる患者さんの、通常とは異なる症状で、中医学的な身体の変化と季節との相関性をみていきます。
ついついしてしまいがちな習慣には悪影響の可能性もみつけて頂きます。


第一章 一時救命措置

まず、医師でもあり法律家でもある方のコラムを紹介させてもらい”医師の不安”より、欧米諸国にある「善きサマリア人の法」より、聖書の「ルカの福音書 第10章」を紹介し、日本における民法と刑法の適用を調べてみました。

次に解剖学・生理学へと続き、胸腔の理解と実際のフィーリングを共有し、胸骨圧迫からの循環器系の正常な状態と異常な事態を比較します。「圧迫する目的」を明確にすること、「圧迫してもなお限界」があることを理解します。だからこそ、”早く措置し、継続し続ける必要性”を感じて貰いました。

東洋医学講座ですから、第一章の最後は諸子百家『孟子(公孫丑章句)』でまとめます。
「惻隠の心は仁の端なり」
”初めの一歩”を人間の「仁」の発芽に求めます。
「人が四つ(仁・義・礼・智)の芽を持っていながら、それを十分に発揮できないのは、自分自身を損なっているのである。」

『孟子』(京都大学附属図書館所蔵)

第二章 養生論

貝原益軒の紹介から始めます。
福岡藩で養生を実践され、長寿を全うされました。
晩年に記された『養生訓』からのメッセージを中医学的な解説とともに読み解いていきます。

春から夏は体調を崩しやすい時期。
四季の中でどうゆう状態かを知り、人間への影響を「天人合一」の思想より適合させていきます。重要な三点「未病を治す」「節(”過ぎない”をコントロール)」「自然に従う」を考えて頂きます。

症例に関しては、日々通院される患者さんの療治内容を解説するとともに、春の体調不良をみてみます。
もともとの身体の弱さなど、五行論・陰陽論などを指標に、どこを補充して何を解消するのがベターなのかを試みます。季節によるバイアスの可能性を考えてみます。

第三章 中医学基礎の手引き

前回同様の内容になります。
Blog『第二回 東洋医学講座』の第三章をご確認ください。


最後に

「Yogaって良いよね」という講座の第3弾でした。

本来、一時救命措置などは、救急部門を日々担当されている医療の方々に任せた方が良いし、法律に関しても法曹界の方々からの解説の方が重さが違います。

出来るかどうかは別として、救命への一歩目のハードルを下げる試みです。

季節にあらがう事なく、毎年必ず訪れる四季を楽しく過ごして頂けるよう、状況の確認を目指しました。そしてそれは”自然”も”身体”も同じこと。この要素は健康を指導する人々にとって有益であると確信しています。
養生論を整理して”難”を少なく過ごして頂きたいものです。

先導する人達にとって、異なる視点で閃きをみつけて頂ければ幸いです。
今回をもって第一期の東洋医学講座を完了とさせていただきます。
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

最後になりましたが、開催場所としてご協力くださった
Kenさん:道場「Sattva-Yoga-Shala」に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。


【Blog】
第二回 東洋学講座「疾患を中医学的に解し、活かすヨーギーやセラピストの為に」
→令和8年1月18日に開催した概要はこちらからご確認下さい。

【Blog】
第一回 東洋学講座「ヨーギーやセラピストの為の基礎的中医学」
→令和7年9月28日に開催した概要はこちらからご確認下さい。


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